数多くの記事を作成しているにもかかわらず、検索順位が上がらないと感じていませんか?検索順位を上げるためには、SEO記事の基本を押さえて記事を書いていく必要があります。
今回は、上位表示されやすい記事・されにくい記事の特徴を踏まえ、SEO記事を作成するステップを10段階に分けてわかりやすく解説します。SEO記事の効果を高めるポイントとあわせて見ていきましょう。
はじめに、SEO記事の基本を確認しておきます。SEO記事とは何か、上位表示されやすい記事・されにくい記事の特徴とともに整理しておきましょう。
SEO記事とは、検索エンジン最適化によって上位表示を狙う記事コンテンツのことです。検索エンジンは、ユーザーができるだけ手間をかけることなく目的とする情報に到達できるよう、アルゴリズムの改善を重ねています。SEOと聞くと検索エンジン対策のイメージが強いかもしれませんが、実はユーザーのニーズに対して、的確に応えられるかどうかがSEO記事の成否を分ける重要なポイントとなるのです。
上位表示されやすい記事の共通点は、検索ユーザーの疑問や課題に対して的確な解決策を提供していることです。ユーザーが記事を読み終えた時、有益な情報を得られたと実感し、その記事を読んでよかったと思えるかどうかが鍵を握ります。
有益な情報を提供するには、情報に過不足や誤りがなく、ストレスなく読み進められるコンテンツになっている必要があります。情報を大量に詰め込めばユーザーニーズに応えられるというものではない点に注意してください。
ユーザーにとって有益とはいえない記事や、不利益をもたらしかねない記事は、検索エンジンから評価されにくい傾向があります。たとえば、以下のような特徴が見られる記事は上位表示されにくいでしょう。
・ユーザー体験の質が低い(読みにくい・どこに何が掲載されているかがわかりにくい)
・掲載されている情報が古い
・情報が誤っておりユーザーに誤解を与えかねない
・記事のタイトルと内容が食い違っている
SEO記事の効果を高めるには、これらの特徴に該当しないように記事を作成していく必要があります。
ここからは、SEO記事を作成する基本的な手順について解説していきます。SEO対策の効果を高めるには、次の10ステップに沿って記事を作成していくことが大切です。
第一に取り組むべきことは、ユーザーの課題や検索意図の深掘りです。記事を作成する予定の分野において、ユーザーが検索する際の深層心理を掘り下げていきましょう。
例えば、「ハンバーグ」というキーワードで検索するユーザーは多種多様な検索ニーズを抱えていることが想定されます。
・ハンバーグの歴史を調べたい(Knowクエリ)
・おいしいハンバーグレストランに行きたい(Goクエリ)
・本格的なハンバーグを手作りしてみたい(Doクエリ)
・手頃な価格でおいしいハンバーグを買いたい(Buyクエリ)
ユーザーの課題や検索意図を深く理解することが、SEO記事を作成する第一歩といえるでしょう。
次に、実際に検索されているキーワードをリサーチしていきます。キーワードは検索の入口に位置するため、そもそもニーズのないキーワードでSEO対策を施しても効果が期待できないからです。
キーワードをリサーチする際には、ツールを活用するのが一般的です。次に挙げるツールを駆使して、SEO対策を施すキーワードを絞り込んでいきましょう。
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
対策キーワードが決定したら、記事の構成を作成していきます。記事のタイトルにはキーワードが含まれているようにしてください。キーワードができるだけタイトルの文頭付近に設置されているほうが効果的です。
見出しはユーザーの思考に沿って作成しましょう。ユーザーが知りたいことを順序立てて理解できるよう、情報の粒度(詳しさ・重要度)が見出し間でまちまちにならないように注意してください。見出しだけを通して読んだ時、記事の概略が理解できる構成になっていることが大切です。
記事の構成が完成したら、見出しに沿って執筆していきます。各見出しで伝えるべき情報の要点を意識し、結論ファーストで執筆することが重要です。
多くのユーザーは基本的に「できるだけ効率よく」「短時間で」求める情報を得たいと考えています。見出しに対する回答が冒頭で述べられ、続いてその理由や具体例が述べられている文章構成を意識しましょう。見出し単位でPREP法を意識して書き進めていくと、結論ファーストの記事が書きやすくなるはずです。
記事内に画像やイラスト、動画といった視覚に訴える要素を盛り込んでいくことも重要なポイントです。記事内容を端的に示した図解や、よりイメージの湧きやすい動画などが配置されていることにより、ユーザーの理解が促されます。
画像や動画を掲載する際には、正常に表示されなかった場合に備えてAltタグを設定しましょう。多様なユーザーへ配慮する必要があるだけでなく、検索エンジンが画像・動画の内容を認識する際にAltタグを参照するからです。
誤字脱字や文法の誤りがあると、検索エンジンが低品質記事として評価する原因になりかねません。執筆を終えた記事は必ず誤字脱字や文法の誤りをチェックし、漏れなく修正しておきましょう。
また、キーワードや共起語(キーワードとともに使われやすい語句)が記事内に漏れなく入っているか確認しておくことも大切です。キーワードや共起語を無理に詰め込むのではなく、文章の流れの中で自然な形で使用するよう心がけてください。
記事内に関連記事へのリンクを設置することで、ユーザーが関連トピックに対する理解を深めやすくなります。こうした同サイト内でのリンクは「被リンク」と呼ばれており、検索エンジンの評価を高めるための施策としても有効です。
ただし、被リンクは数を増やせばよいというものではありません。関連性の薄い記事への被リンクを乱立させることは、かえって検索エンジンの評価を下げる原因となる点に注意してください。あくまでも有効な情報を提供し、ユーザーが理解を深めるためのサポートをすることが被リンク設置の目的です。
各記事にはmeta descriptionを設定しましょう。meta descriptionとは、記事の概要を紹介する要約文のことです。検索結果のタイトル下にスニペット(説明分)として表示される文章がmeta descriptionに相当します。meta descriptionは設定しなくても検索エンジン側で自動生成してくれますが、意図した通りのスニペットを表示させるためにも自社で記載しておくほうが得策です。
一般的に、meta descriptionは120字以内に収めるのが望ましいとされています。ユーザーが読んだ時に記事の概要が伝わるよう、要点を押さえて記載するのがポイントです。
記事の冒頭またはリード文の直後に目次を設定しましょう。ユーザーが目的とする情報を探しやすくなり、Webサイトの利便性が向上するからです。
ユーザーにとっての利便性向上を図ることは、検索エンジンの評価を高めることにもつながります。結果としてSEO対策としても効果を発揮しますので、目次の設定は必須と捉えてください。
記事の公開後は、効果検証を実施することが大切です。検索順位が狙い通りに上がっていくかどうかも重要なポイントですが、コンテンツがユーザーニーズに合致しているかどうかを見極める上でも効果検証は欠かせない工程といえます。
検索順位が上がらない場合には、記事になんらかの課題点が残っていることが想定されます。ユーザーニーズとの親和性や掲載されている情報の新しさなどを随時確認し、必要に応じてリライトを実施してください。データを元にリライトの優先順位を判断し、計画的に記事を更新していくことが大切です。
SEO記事の効果を高めるために必要な3つのポイントを紹介します。基本の手順を押さえた上で、次の点に留意していくことでSEO効果が高まるでしょう。
同じWebサイト内でコンテンツが重複していると、検索エンジンの評価が分散してしまい、SEO効果を損なう原因になりがちです。似たようなテーマやタイトル、内容の記事を複数作成することのないよう、キーワードのグループ分けや優先順位づけをきちんと行っておく必要があります。
記事を増やしていく中で、意図せず類似性が高い記事を作成してしまう場合があります。類似度の高い記事はリライト時にマージすることで、コンテンツの重複を避けることが大切です。
記事内でトピックに関する情報が網羅されているか、記事作成時はもちろんのこと公開後も随時チェックしていくことが重要です。記事作成時には検索上位の記事を複数チェックし、記載すべき情報の抜け漏れが生じないようにしましょう。
また、他記事にはない独自性を打ち出すことも重要なポイントといえます。自社の強みや得意分野が活かせる記事テーマを設定し、独自の情報やノウハウを提供できるよう心がけてください。
SEO記事の目的は検索上位の獲得を狙うことですが、検索エンジンの先にはユーザーが存在していることを忘れてはなりません。記事作成時には常にユーザーファーストを意識し、キーワードを検索した人の課題解決に役立つ記事の作成を最優先しましょう。
インターネット黎明期には、機械的にキーワードを多用するようなユーザー不在の施策が流行した時期もありました。しかし、昨今の検索エンジンはアルゴリズムの精度が向上しており、こうしたユーザーを無視した施策は通用しなくなっています。ユーザーにとって有益な情報を届けるスタンスを貫くことが、結果として検索エンジンの評価を高めることにつながるのです。
今回紹介したとおり、SEO記事の作成時には準備から作成・公開後まで留意すべき点が多々あります。ユーザーに有益な情報を継続的に届けるのは決して容易なことではありませんが、どうすればユーザー体験が向上し、より有益な記事を作成できるのかを模索し続けていくことが重要です。
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