ここからは、SEO記事を作成する基本的な手順について解説していきます。SEO対策の効果を高めるには、次の10ステップに沿って記事を作成していくことが大切です。
1. ユーザーの課題・検索意図を深掘りする
第一に取り組むべきことは、ユーザーの課題や検索意図の深掘りです。記事を作成する予定の分野において、ユーザーが検索する際の深層心理を掘り下げていきましょう。
例えば、「ハンバーグ」というキーワードで検索するユーザーは多種多様な検索ニーズを抱えていることが想定されます。
・ハンバーグの歴史を調べたい(Knowクエリ)
・おいしいハンバーグレストランに行きたい(Goクエリ)
・本格的なハンバーグを手作りしてみたい(Doクエリ)
・手頃な価格でおいしいハンバーグを買いたい(Buyクエリ)
ユーザーの課題や検索意図を深く理解することが、SEO記事を作成する第一歩といえるでしょう。
2. キーワードをリサーチする
次に、実際に検索されているキーワードをリサーチしていきます。キーワードは検索の入口に位置するため、そもそもニーズのないキーワードでSEO対策を施しても効果が期待できないからです。
キーワードをリサーチする際には、ツールを活用するのが一般的です。次に挙げるツールを駆使して、SEO対策を施すキーワードを絞り込んでいきましょう。
・ラッコキーワード:関連キーワードを一括表示できるツール
https://related-keywords.com
・Googleキーワードプランナー:キーワードごとの検索ボリュームを調べられるツール
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
・aramakijake.jp:検索順位別の検索数やキーワードの関連語をリサーチできるツール
https://aramakijake.jp
3. キーワードを含めたタイトル・見出しを設定する
対策キーワードが決定したら、記事の構成を作成していきます。記事のタイトルにはキーワードが含まれているようにしてください。キーワードができるだけタイトルの文頭付近に設置されているほうが効果的です。
見出しはユーザーの思考に沿って作成しましょう。ユーザーが知りたいことを順序立てて理解できるよう、情報の粒度(詳しさ・重要度)が見出し間でまちまちにならないように注意してください。見出しだけを通して読んだ時、記事の概略が理解できる構成になっていることが大切です。
4. 見出しの趣旨に合った本文を執筆する
記事の構成が完成したら、見出しに沿って執筆していきます。各見出しで伝えるべき情報の要点を意識し、結論ファーストで執筆することが重要です。
多くのユーザーは基本的に「できるだけ効率よく」「短時間で」求める情報を得たいと考えています。見出しに対する回答が冒頭で述べられ、続いてその理由や具体例が述べられている文章構成を意識しましょう。見出し単位でPREP法を意識して書き進めていくと、結論ファーストの記事が書きやすくなるはずです。
5. 視覚に訴える要素を盛り込む
記事内に画像やイラスト、動画といった視覚に訴える要素を盛り込んでいくことも重要なポイントです。記事内容を端的に示した図解や、よりイメージの湧きやすい動画などが配置されていることにより、ユーザーの理解が促されます。
画像や動画を掲載する際には、正常に表示されなかった場合に備えてAltタグを設定しましょう。多様なユーザーへ配慮する必要があるだけでなく、検索エンジンが画像・動画の内容を認識する際にAltタグを参照するからです。
6. 校正とキーワード・共起語の確認を行う
誤字脱字や文法の誤りがあると、検索エンジンが低品質記事として評価する原因になりかねません。執筆を終えた記事は必ず誤字脱字や文法の誤りをチェックし、漏れなく修正しておきましょう。
また、キーワードや共起語(キーワードとともに使われやすい語句)が記事内に漏れなく入っているか確認しておくことも大切です。キーワードや共起語を無理に詰め込むのではなく、文章の流れの中で自然な形で使用するよう心がけてください。
7. 記事内に導線を設定する
記事内に関連記事へのリンクを設置することで、ユーザーが関連トピックに対する理解を深めやすくなります。こうした同サイト内でのリンクは「被リンク」と呼ばれており、検索エンジンの評価を高めるための施策としても有効です。
ただし、被リンクは数を増やせばよいというものではありません。関連性の薄い記事への被リンクを乱立させることは、かえって検索エンジンの評価を下げる原因となる点に注意してください。あくまでも有効な情報を提供し、ユーザーが理解を深めるためのサポートをすることが被リンク設置の目的です。
8. meta descriptionを設定する
各記事にはmeta descriptionを設定しましょう。meta descriptionとは、記事の概要を紹介する要約文のことです。検索結果のタイトル下にスニペット(説明分)として表示される文章がmeta descriptionに相当します。meta descriptionは設定しなくても検索エンジン側で自動生成してくれますが、意図した通りのスニペットを表示させるためにも自社で記載しておくほうが得策です。
一般的に、meta descriptionは120字以内に収めるのが望ましいとされています。ユーザーが読んだ時に記事の概要が伝わるよう、要点を押さえて記載するのがポイントです。
9. 目次を設定する
記事の冒頭またはリード文の直後に目次を設定しましょう。ユーザーが目的とする情報を探しやすくなり、Webサイトの利便性が向上するからです。
ユーザーにとっての利便性向上を図ることは、検索エンジンの評価を高めることにもつながります。結果としてSEO対策としても効果を発揮しますので、目次の設定は必須と捉えてください。
10. 公開後は効果検証とリライトを実施する
記事の公開後は、効果検証を実施することが大切です。検索順位が狙い通りに上がっていくかどうかも重要なポイントですが、コンテンツがユーザーニーズに合致しているかどうかを見極める上でも効果検証は欠かせない工程といえます。
検索順位が上がらない場合には、記事になんらかの課題点が残っていることが想定されます。ユーザーニーズとの親和性や掲載されている情報の新しさなどを随時確認し、必要に応じてリライトを実施してください。データを元にリライトの優先順位を判断し、計画的に記事を更新していくことが大切です。
SEO記事の効果を高めるポイント
SEO記事の効果を高めるために必要な3つのポイントを紹介します。基本の手順を押さえた上で、次の点に留意していくことでSEO効果が高まるでしょう。
コンテンツの重複を避ける