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SEO内部対策とは?講じるべき16の施策を紹介

作成者: カチスジ編集部|Feb 29, 2024 11:22:02 AM

SEO(検索エンジン最適化)には、大きく分けて「内部対策」と「外部対策」という2種類の施策があります。SEOを強化したいものの、何から着手するべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、SEO内部対策で講じるべき16の施策を項目別にわかりやすく解説します。各施策のポイントをまとめていますので、SEOを強化する上でぜひ役立ててください。

SEO内部対策とは

SEO内部対策とは、Webサイトの内部構造を最適化することにより、検索エンジンから得られる評価を高めるための施策を指します。具体的には「クロール最適化」「検索インデックス最適化」「ページエクスペリエンス最適化」の3つの施策を講じることにより、Webサイトの内容を検索エンジンに理解してもらいやすいものにするための対策と捉えてください。

SEO内部対策:クロール最適化

クロール最適化とは、検索エンジンにWebサイトのコンテンツを見つけてもらうために講じる対策のことです。Webサイトの評価と検索順位は、検索エンジンのクローラー(ロボット)が膨大な量のWebサイトを巡回(クロール)することにより決定されています。検索順位を上昇させるには、まずクローラーにWebサイトを見つけてもらわなくてはなりません。そのための対策がクロール最適化です。

SEO内部対策:検索インデックス最適化

検索インデックス最適化とは、検索エンジンにコンテンツの趣旨を理解してもらうための対策を指します。インデックスとは、クローラーが読み取ったWebサイトのページ情報を蓄積しておくためのデータベースのことです。Webサイトの情報がインデックスされない限り、検索結果に反映されることはありません。検索エンジンにとって全体の構造やページ構成がわかりやすいWebサイトは、人間の読者から見ても理解しやすい傾向があります。

SEO内部対策:ページエクスペリエンス最適化

ページエクスペリエンス最適化とは、Webサイトのユーザー体験を改善するための対策のことです。検索エンジンは、Webサイトの操作性や快適性など総合的なユーザー体験を検索順位に反映させています。したがって、クロール最適化や検索インデックス最適化とあわせてページエクスペリエンスを向上させることが、結果的に検索順位の上昇につながるのです。

SEO内部対策のまとめ

前述の3つのSEO内部対策は、いずれも直接的には検索エンジン向けの対策といえます。一方で、SEO内部対策は検索エンジンだけを対象とした施策ではない点に注意してください。なぜなら、検索エンジンは「ユーザーが必要な情報を効果的かつ効率よく得られるかどうか」をWebサイトの評価軸として掲げているからです。SEO内部対策を講じるには、ユーザーにとって内容を理解しやすく、快適に閲覧できるWebサイトの実現を目指す必要があります。

クロール最適化

ここからは、SEO内部対策の項目別に具体的な施策を見ていきましょう。第一に講じておくべき対策は、検索エンジンにコンテンツを見つけてもらうためのクロール対策です。主な施策として、次の6点が挙げられます。

サイト構造・リンク階層の単純化

サイト構造・リンク階層の単純化とは、ユーザーがより少ないクリック回数で目的のページにたどり着けるようにするための施策です。リンク階層はできるだけ浅くし、ユーザーが求めている情報を効率よく探せるようにしましょう。Webサイトの構造をシンプルにすることで、結果としてクローラーがコンテンツを見つけやすくなります。

XMLサイトマップの設置と送信

XMLサイトマップとは、検索エンジンにWebサイトの全体像を知らせるためのXML形式のファイルのことです。Webサイト内にどのようなページが存在するのかを示すことで、クローラーが巡回する際の手助けとなります。専用ツールまたはCMSのプラグインなどを活用してXMLマップを設置し、検索エンジン向けに送信する方法が一般的です。

パンくずリストの設置

パンくずリストとは、Webサイト内にあるページ同士の位置関係を示すリンクのことです。パンくずリストを設置することで、Webサイトのどの階層を閲覧しているのかをユーザーにわかりやすく示せます。検索エンジンのクローラーもパンくずリストを手がかりにサイト構造を把握するため、結果として検索順位が上がりやすくなるのです。

 

内部リンクの最適化

内部リンクとは、同じWebサイト内にある別のコンテンツへ遷移するためのリンクのことです。コンテンツと関連性の高いページにつながる内部リンクを設置することで、ユーザーは記事内容をより深く理解しやすくなります。検索エンジンのクローラーも内部リンクをたどってコンテンツ同士の関係性を把握するため、検索順位の上昇に効果を発揮するのです。

ページネーションの設置

ページネーションとは、情報量の多いコンテンツを複数ページに区切り、「次のページ」や「前のページ」といったナビゲーションを設置することを指します。ユーザーは同じカテゴリ内の記事を移動しながら読み進められるため、Webサイトの内容をより理解しやすくなるでしょう。検索エンジンのクローラーはページネーションをたどってWebサイト内を巡回することにより、サイト構造を把握しやすくなるのです。

robots.txtの設定

robots.txtとは、Webサイト内のどのURLをクロールの対象とするかを検索エンジンに伝えるためのファイルです。重要度の低いページはクロールの対象外とすることで、クロールの浪費を防げます。結果的により重要度の高いページが評価されやすくなり、検索結果の上昇につながるのです。

検索インデックス最適化

次に、検索インデックス最適化を図るための施策について見ていきましょう。検索エンジンにコンテンツの趣旨を理解してもらうには、次に挙げる7つの施策を講じておくことが大切です。

タイトルタグの最適化

タイトルタグとは、検索結果に最も大きく表示されるページの「題名」のことです。検索エンジンのユーザーはこのタイトルタグを見て閲覧するページを決めるため、ユーザーの検索意図と関わりの深いキーワードをタイトルタグに含める必要があります。タイトルタグにユーザーの知りたいこと・求めている情報を端的に記述することが重要です。

meta descriptionの設定

meta descriptionとは、ページの内容を示す説明文のことを指します。タイトルタグでは表現し切れなかったページの内容をmeta descriptionに記述することで、検索エンジンにコンテンツの趣旨を伝えられます。また、meta descriptionは検索結果にページのスニペット(概要文)として表示されるため、ユーザーの関心を引きクリック率を高める効果も期待できるでしょう。

見出しタグの設定

見出しタグとは、記事のまとまりごとに概要を示した大見出し(h1タグ)や中見出し(h2タグ)、小見出し(h3タグ)のことです。見出しタグを設置することで、ユーザーおよび検索エンジンにページの構成や構造が理解されやすくなります。見出しを見ればコンテンツの概要が把握できるよう、適切な記事構成を作成するのも重要なポイントの一つです。

既存のWebサイトをリニューアルする施策の場合、SEO効果が現れるまでには比較的長い期間を要する傾向があります。サイト構造の再設計に加え、新規コンテンツの追加が必要になることも想定されるからです。目安として、効果が出るまでに36カ月以上かかると見込んでおく必要があるでしょう。

実際には、効果が現れるまでの期間中にWebサイトを放置するのではなく、新規コンテンツを順次追加していくケースが多いはずです。したがって、サイトリニューアルとあわせてコンテンツ企画も検討しておく必要があります。

画像のalt属性の記述

画像のalt属性とは、画像の内容を説明する文言のことです。alt属性には、ユーザーの環境によって画像が表示されなかった場合の代替テキストとしての役割のほか、検索エンジンに画像の内容を伝える役割があります。画像の内容が端的に伝わる文言をalt属性に記述しましょう。

URLの正規化

URLの正規化とは、同一のページが複数のURL経由で表示されるのを防ぐための施策を指します。同じページが複数のURL経由で表示されていると、検索エンジンから重複コンテンツとして見なされたり、ページの評価が分散されたりするおそれがあるからです。たとえば「www」やURL末尾の「/」の有無などは、URLが重複する原因となりやすいため注意してください。

検索対象外とするページのnoindex処理

noindexタグとは、ページを検索エンジンにインデックスさせないようにするためのHTML metaタグの一つです。検索結果に反映させる必要のないページや重要度の低いページをインデックスから除外することで、Webサイト全体の評価を高められます。noindexタグを記述したページへの内部リンクにはnofollowを設定し、クロールの浪費を避けるとよいでしょう。

構造化マークアップ

構造化マークアップとは、検索エンジンに文字情報を認識してもらうためにHTMLタグでメタデータを付与することを指します。構造化マークアップを行うことで、クローラーは文字を単なるテキスト情報として捉えるのではなく、「この文字は会社名を表している」「この部分は住所情報のようだ」といったように認識しやすくなるのです。パンくずリストやQ&Aなどに構造化マークアップを施すことにより、検索結果にリッチリザルト(タイトルタグ・meta description以外の要素)が表示される効果が得られる場合もあります。

ページエクスペリエンス最適化

クロール最適化と検索インデックスは、SEO内部対策の中でもとくに優先度の高い施策です。これらの施策を講じた上で、さらにページエクスペリエンス最適化を図ることにより、検索順位をさらに高められる可能性があります。具体的には、次に挙げる3つの施策を講じておくとよいでしょう。

ページの表示スピード改善

ページの表示スピードが速くなることで、ユーザー体験が改善されます。ページの表示速度が遅いことはユーザーにストレスを与え、離脱させる直接な原因の一つとなるからです。具体的には、サーバーのチューニングや画像の軽量化により、表示スピードを改善する必要があるでしょう。また、コンテンツに使用する画像の軽量化を図ることも、表示スピードの改善に効果的です。

モバイルフレンドリーなサイトに

モバイルフレンドリーとは、Webサイトをスマートフォンなどのモバイル端末で閲覧しやすくすることを指します。近年はモバイルユーザーが増えているため、ページエクスペリエンスを高める上で重要な施策の一つです。具体的には、画面サイズに合わせて表示が自動調整されるレスポンシブデザインにすることや、モバイル端末での表示を前提としたモバイルファーストのサイト構造にするといった対策が想定されます。

モバイル版

 

 

PC

SSL化(HTTPS化)の実施

SSL化とは、通信が常時暗号化されているWebサイトにすることを指します。SSL化されたWebサイトは、URLが「https」で始まっているのが特徴です。セキュア通信によってサイトが安全に接続・保護されている状態にすることで、Webサイトの信頼性を高める効果が期待できます。結果として検索エンジンによる評価が高まり、検索順位の上昇にも寄与する可能性があるのです。

まとめ

SEO内部対策には、講じておくべき施策が数多くあります。今回紹介した16の施策のうち未着手のものがあれば、早急に対策を講じておくことが大切です。適切なSEO内部対策を講じて、Webサイトの検索上位を高めていきましょう。