ページネーションの設置
ページネーションとは、情報量の多いコンテンツを複数ページに区切り、「次のページ」や「前のページ」といったナビゲーションを設置することを指します。ユーザーは同じカテゴリ内の記事を移動しながら読み進められるため、Webサイトの内容をより理解しやすくなるでしょう。検索エンジンのクローラーはページネーションをたどってWebサイト内を巡回することにより、サイト構造を把握しやすくなるのです。
robots.txtの設定
robots.txtとは、Webサイト内のどのURLをクロールの対象とするかを検索エンジンに伝えるためのファイルです。重要度の低いページはクロールの対象外とすることで、クロールの浪費を防げます。結果的により重要度の高いページが評価されやすくなり、検索結果の上昇につながるのです。
検索インデックス最適化
次に、検索インデックス最適化を図るための施策について見ていきましょう。検索エンジンにコンテンツの趣旨を理解してもらうには、次に挙げる7つの施策を講じておくことが大切です。
タイトルタグの最適化
タイトルタグとは、検索結果に最も大きく表示されるページの「題名」のことです。検索エンジンのユーザーはこのタイトルタグを見て閲覧するページを決めるため、ユーザーの検索意図と関わりの深いキーワードをタイトルタグに含める必要があります。タイトルタグにユーザーの知りたいこと・求めている情報を端的に記述することが重要です。
meta descriptionの設定
meta descriptionとは、ページの内容を示す説明文のことを指します。タイトルタグでは表現し切れなかったページの内容をmeta descriptionに記述することで、検索エンジンにコンテンツの趣旨を伝えられます。また、meta descriptionは検索結果にページのスニペット(概要文)として表示されるため、ユーザーの関心を引きクリック率を高める効果も期待できるでしょう。
見出しタグの設定
見出しタグとは、記事のまとまりごとに概要を示した大見出し(h1タグ)や中見出し(h2タグ)、小見出し(h3タグ)のことです。見出しタグを設置することで、ユーザーおよび検索エンジンにページの構成や構造が理解されやすくなります。見出しを見ればコンテンツの概要が把握できるよう、適切な記事構成を作成するのも重要なポイントの一つです。
既存のWebサイトをリニューアルする施策の場合、SEO効果が現れるまでには比較的長い期間を要する傾向があります。サイト構造の再設計に加え、新規コンテンツの追加が必要になることも想定されるからです。目安として、効果が出るまでに3〜6カ月以上かかると見込んでおく必要があるでしょう。
実際には、効果が現れるまでの期間中にWebサイトを放置するのではなく、新規コンテンツを順次追加していくケースが多いはずです。したがって、サイトリニューアルとあわせてコンテンツ企画も検討しておく必要があります。
画像のalt属性の記述
画像のalt属性とは、画像の内容を説明する文言のことです。alt属性には、ユーザーの環境によって画像が表示されなかった場合の代替テキストとしての役割のほか、検索エンジンに画像の内容を伝える役割があります。画像の内容が端的に伝わる文言をalt属性に記述しましょう。
URLの正規化
URLの正規化とは、同一のページが複数のURL経由で表示されるのを防ぐための施策を指します。同じページが複数のURL経由で表示されていると、検索エンジンから重複コンテンツとして見なされたり、ページの評価が分散されたりするおそれがあるからです。たとえば「www」やURL末尾の「/」の有無などは、URLが重複する原因となりやすいため注意してください。
検索対象外とするページのnoindex処理
noindexタグとは、ページを検索エンジンにインデックスさせないようにするためのHTML metaタグの一つです。検索結果に反映させる必要のないページや重要度の低いページをインデックスから除外することで、Webサイト全体の評価を高められます。noindexタグを記述したページへの内部リンクにはnofollowを設定し、クロールの浪費を避けるとよいでしょう。
構造化マークアップ
構造化マークアップとは、検索エンジンに文字情報を認識してもらうためにHTMLタグでメタデータを付与することを指します。構造化マークアップを行うことで、クローラーは文字を単なるテキスト情報として捉えるのではなく、「この文字は会社名を表している」「この部分は住所情報のようだ」といったように認識しやすくなるのです。パンくずリストやQ&Aなどに構造化マークアップを施すことにより、検索結果にリッチリザルト(タイトルタグ・meta description以外の要素)が表示される効果が得られる場合もあります。
ページエクスペリエンス最適化
クロール最適化と検索インデックスは、SEO内部対策の中でもとくに優先度の高い施策です。これらの施策を講じた上で、さらにページエクスペリエンス最適化を図ることにより、検索順位をさらに高められる可能性があります。具体的には、次に挙げる3つの施策を講じておくとよいでしょう。
ページの表示スピード改善
ページの表示スピードが速くなることで、ユーザー体験が改善されます。ページの表示速度が遅いことはユーザーにストレスを与え、離脱させる直接な原因の一つとなるからです。具体的には、サーバーのチューニングや画像の軽量化により、表示スピードを改善する必要があるでしょう。また、コンテンツに使用する画像の軽量化を図ることも、表示スピードの改善に効果的です。
モバイルフレンドリーなサイトに
モバイルフレンドリーとは、Webサイトをスマートフォンなどのモバイル端末で閲覧しやすくすることを指します。近年はモバイルユーザーが増えているため、ページエクスペリエンスを高める上で重要な施策の一つです。具体的には、画面サイズに合わせて表示が自動調整されるレスポンシブデザインにすることや、モバイル端末での表示を前提としたモバイルファーストのサイト構造にするといった対策が想定されます。
モバイル版
PC版
SSL化(HTTPS化)の実施
SSL化とは、通信が常時暗号化されているWebサイトにすることを指します。SSL化されたWebサイトは、URLが「https」で始まっているのが特徴です。セキュア通信によってサイトが安全に接続・保護されている状態にすることで、Webサイトの信頼性を高める効果が期待できます。結果として検索エンジンによる評価が高まり、検索順位の上昇にも寄与する可能性があるのです。