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ブランディングの効果10選!戦略構築時の注意点とともに解説

2024年02月06日

ブランディングの効果10選!戦略構築時の注意点とともに解説
目次

近年、ブランディングの重要性が業界を問わず浸透しつつあります。一方で、ブランディングを推進することで具体的にどのような効果が得られるのか、明確に把握していないという方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、ブランディングがもたらす主な効果10選を紹介します。ブランディング戦略を構築する際に押さえておきたい注意点にもふれていますので、ぜひ参考にしてください。

 

ブランディングとは

ブランディングとは

ブランディングとは、自社や商品・サービスに対して抱く統一されたイメージを浸透させ、生活者に想起させるための活動を指します。単に企業名や商品名を「知っている」状態にするだけでなく、企業側が意図するイメージとセットで想起されることを目指す活動と捉えてください。

 

一般的な傾向として、生活者は「購入することで何が得られるのか」を無意識のうちに判断しています。すでにイメージが確立されている商品・サービスであれば、購入後にもたらされる変化やベネフィットを想像しやすいため購入を決断しやすいでしょう。このように、ブランディングは「選ばれる」商品・サービスであり続けるために重要な役割を果たしているのです。 

ブランディングの効果10

ブランディングの効果10選

では、ブランディングを推進することによって、具体的にどのような効果がもたらされるのでしょうか。主な効果10選を見ていきましょう。

1. 知名度が向上し売上が伸びる

多くの人が知っている有名な商品は、無名の商品と比べて選ばれる可能性が高いと考えられます。聞いたことのないメーカーの商品ではなく、有名メーカーの商品を選んだ経験は誰にでもあるでしょう。知名度が高い商品・サービスは生活者に安心感を与え、「このブランドの商品なら間違いなさそうだ」と感じさせる効果があるのです。
ブランドイメージが確立され生活者の記憶に刻まれることによって、購入時の有力候補に挙がるようになります。結果として多くの人から選ばれる商品となり、売上伸長に寄与するのです。

2. 価格競争に巻き込まれにくくなる

ブランドが提供する価値や世界観に共感した生活者の中には、ブランド自体に対する愛着や思い入れを強めていく人もいます。たとえ他社ブランドの類似商品と比べて価格が高かったとしても、「気に入っているブランドだから」といった理由で購入してもらえるのです。

これは、顧客にとって商品・サービスを選ぶ際に優先される条件が「価格」ではなくなることを意味しています。結果として価格競争に巻き込まれにくくなり、利益を着実に確保しやすくなるのです。

3. リピート顧客が増加する

競合他社の商品・サービスに顧客が移行・流出しにくくなることで、自社商品をリピート購入する顧客が増加する効果が期待できます。顧客1人あたりのLTV(顧客生涯価値)が向上することにより、安定的な売上を確保しやすくなるでしょう。

 国内人口が減少に転じた現代においては、新規顧客の獲得は難化の一途をたどることが予想されます。ブランディング強化によるリピート顧客の増加は、安定的な売上基盤を築く上でいっそう重要な要素の1つとなっていくはずです。

4. ビジネスチャンスが拡大する

確固としたブランド価値が確立されれば、サブブランドの展開をはじめとする事業の横展開がしやすくなります。自社にとって初めて取り扱うジャンルの商品であっても、ブランドそのものへの信頼がすでに醸成された状態から事業を始められるからです。 

ブランドを軸として事業を多角化できれば、収益の柱を複数築けられるでしょう。ビジネスチャンスの拡大により売上伸長や収益基盤の安定化が実現することは、ブランディングを推進するメリットの1つといえます。

5. 広告宣伝費を抑制できる

ブランドに対する認知が高まることは、端的にいえば「誰もが知っているブランドになること」を意味しています。消費者が購入を検討する際、第一に想起される商品・サービスであれば、多額の広告宣伝費を投じなくても自然と商品が売れていくはずです。

広告宣伝費を抑制できれば、その分の資金を新商品開発やサービス品質の向上に投資できます。結果として消費者の期待やニーズにより的確に応えやすくなり、ブランドへの信頼感がいっそう高まる好循環を生み出せるでしょう。広告宣伝費の抑制につながることは、ブランディングを強化する大きなメリットの1つです。

6. 仕入れコストの抑制につながる

ブランディングの強化は、仕入れコストの抑制にもつながります。ブランド力のある企業との取引は、仕入先にとって絶好の投資機会となり得るからです。 

多くの生活者が認知し、信頼を寄せているブランドの商品・サービスづくりに貢献することは、仕入先にとって自社の評判や企業価値を高めるための実績となります。ブランド力のある企業との取引を勝ち取るために、他社よりも有利な条件で取引に応じる企業も現れるでしょう。ブランディングを推進することにより、仕入先にとって「お得意様」であることの価値をいっそう高める効果が期待できるのです。

7. アライアンス機会の増大につながる

ブランディングに成功しステークホルダーの間でも企業に対する知名度や信頼性が向上すれば、協業が実現する可能性も高まります。知名度の低い企業よりもブランド力のある企業のほうが安心感を覚えるのは生活者だけではありません。企業の担当者や経営者もまた、可能であれば知名度の高い企業と組みたいと考えているのです。

 より多くのアライアンス機会を得られるようになれば、新たな事業戦略を講じやすくなるでしょう。結果として成長事業を育てるための選択肢が豊富になっていくはずです。

8. 資金調達をしやすくなる

高いブランド力を誇る企業は、金融機関や投資家から見た場合に高い投資効果が期待できます。価格競争に巻き込まれにくく、リピート顧客の継続的な獲得による盤石な売上基盤が確保されており、かつ広告宣伝費や仕入れコストの抑制を実現できる可能性が高く、安定した経営基盤が築かれているからです。 

こうした好条件がそろっていれば、投資対象として優良株となり得るでしょう。結果として資金調達がしやすくなり、将来を見据えた先行投資に資金を回す余裕が生まれるのです。

9. 従業員エンゲージメントが向上する

ブランド力が向上するにつれて、企業の社会的影響力も大きくなっていきます。誰もが知っている企業で働けることは、多くの従業員にとって誇りとなるものです。

 

自身がブランドを支える一翼を担っているという思いは、職務に対するやりがいや責任感につながっていくはずです。ブランドの名に恥じないよう、自らの担当業務の質を高めていこうとする従業員も自ずと増えていくでしょう。このように、従業員エンゲージメントの向上に寄与することは、ブランディングの効果の1つといえます。

10. 優秀な人材を獲得しやすくなる

ブランド力の向上は、採用戦略においても優れた効果を発揮します。多くの人が企業名やブランド名を知っている企業は、求職者からも選ばれやすい傾向があるからです。

近年、人材採用の難度が増しているものの、ブランディングに成功すれば優秀な人材から「選ばれる」企業になれる可能性があります。優秀な従業員が集まっているという事実がさらに優秀な人材を引きつけ、結果として多額の採用コストをかけなくても優秀な人材を獲得しやすくなるのです。

このように、ブランディングに成功することで得られる効果は多岐にわたります。ブランド力を高め、多方面に認知を拡大させていくことにより、経営基盤そのものの強化にもつながっていくでしょう。

ブランディング戦略を構築する際の注意点

ブランディング戦略を構築する際の注意点

ブランディング戦略を構築する際には、いくつか注意しておくべき点があります。次に挙げる3点に留意しつつ、ブランディング施策を講じていくことが大切です。

コストに応じた効果が保証されていない

ブランディングには生活者の認知やイメージといった定性的な要素が深く関わっていることから、施策を講じたからといって必ず効果が表れるとは限りません。コストに応じた効果が保証されていない点は、十分に理解しておく必要があるでしょう。 

よって、ブランディング施策を講じる際には勘や経験則に頼るのではなく、データやエビデンスを元に戦略を組み立て、計画的に施策を推進していくことが重要です。ブランドを浸透させるためのプロモーション費用などがかかる以上、成功確度の高い戦略が求められます。

効果が現れるまでに時間がかかる

ブランドに対する認知やイメージが浸透するまでには一定の期間を要します。施策を講じたからといって、すぐに効果が現れるものではありません。即効性が期待できる戦略ではない点を押さえておくことが大切です。 

見方を変えると、あらかじめ中長期的な取り組みになることを前提に戦略や計画を立てていく必要があります。一つひとつの施策を点で捉えるのではなく、施策と施策を線でつなげていくことを意識しましょう。

顧客離れにつながる場合もある

ブランディング施策を打ち出すことで、かえって顧客離れを引き起こすリスクがあることも否定できません。特定のブランドメッセージを発信していく中で、既存のブランドイメージが変化することも十分に想定できるからです。従来抱いていたブランドイメージと乖離しているように感じられれば、離れていく顧客も一定数現れることを想定しておく必要がります。

ただし、新たなブランドイメージに共感し、ファンになっていく顧客も必ず存在するはずです。一時的な顧客離れを招いたとしても、将来的なブランド力の向上につながるという確信をもって取り組むことが大切です。

まとめ

ブランディングの成功は長期的に優れた効果をもたらすことから、業種を問わずあらゆる企業が取り組むべき施策といえます。今回紹介したブランディングの効果と戦略構築の注意点を参考に、ぜひ自社が講じるべきブランディング施策を検討してください。

土田 琢磨
WRITER
土田 琢磨
コピーライターとしてキャリアをスタートし、国内広告会社にてクリエイティブ部門責任者・シニアクリエイティブディレクターを務めた。主に、広告クリエイティブのディレクション・コピーライティング・CMプランニングを担当。医薬品・新聞社・官公庁・教育・家電などのクライアントワークに携わる。
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