社内連携の重要性
マーケティング部門の抱える課題を洗い出したところで、「社内連携」が重要である理由を説明します。結論から言うと、獲得したリード顧客が受注につながっているかを把握するには他部門の協力が必要不可欠だからです。他部門からマーケティング部門の存在意義を問われたとき、「反論できる数字がない」「数字があっても、効果的だと自信をもって言える数字ではない」という悩みをよく聞きます。この悩みの原因は「社内連携」がしっかり取れていないことにあるのです。
上の図に示している通り、BtoB企業の8割強がマーケティング部門とセールス部門の連携ができていないか課題があり、さらに連携ができているかどうかが新規受注・顧客開拓の調子に比例しているという結果が出ています。
獲得したリード顧客がどれだけ有望だとしても、セールス部門の理解が得られていなければ効果的なアプローチができず失注してしまうことになります。また失注した場合、改善のためのフィードバックを得ることも大事ですが、それさえ得られないことにもなりかねません。施策の効果検証を行うための社内連携体制が整っていないことは、経営層に対して定量的な成果を説明できない要因にもなり得るのです。社内連携をしっかり行うことで、これらの課題が改善できるといえるでしょう。