外部対策とは、他サイトが自社サイトについて言及する機会を増やすための対策のことです。具体的な施策例として、次のものが挙げられます。
・外部リンク(被リンク)獲得
・サイテーション
数多くのWebサイトにおいて参考情報として自社サイトが提示されていたり、記事内容が引用されていたりすれば、多くのユーザーから支持されているWebサイトだと推察されます。検索エンジンは被リンクの多さも加味してWebサイトを評価するため、自然な形で獲得した被リンクを増やしていくことは有効なSEO対策の1つです。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、Webサイトに掲載する記事などのコンテンツを定期的に追加・更新することにより、検索上位を目指す施策のことです。検索エンジンが上位表示するサイトを判断する際の重要な基準として、ユーザーの検索ニーズを満たしているか、という点が挙げられます。ユーザーが求めている情報を的確に発信し、質の高い情報を届けていくことが大切です。
よって、コンテンツSEOには記事作成のほか、検索意図の分析やコンテンツ公開後の効果測定、測定結果にもとづいた検証と更新(リライト)なども含まれます。こうした工程も踏まえて、作業領域や予算を検討しておくことが大切です。
参考記事:コンテンツSEOとは?メリット・やり方・成果を出すコツを紹介
SEOを依頼する際の注意点
社内・外部を問わず、SEOを依頼する際にはいくつか押さえておくべき注意点があります。SEOの効果を存分に引き出すためにも、次に挙げる5点を実践しましょう。
検索エンジン対策とユーザーへの価値提供を両立させる
SEOとはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)、つまり検索エンジン対策のことです。インターネットの黎明期には検索アルゴリズムが未成熟だったため、検索エンジンを欺くような手法が蔓延した時期もありました。しかし、近年の検索エンジンは精度が向上しているため、こうした表面的な対策は通用しなくなっています。
SEOを依頼する際には、検索エンジン対策とユーザーへの価値提供を両立させる施策を提案してもらいましょう。後述する「ブラックハットSEO」に該当していないか、十分に注意して提案内容を精査することが大切です。
SEO施策には時間がかかることを念頭に置く
SEO施策は数週間〜1カ月といった短期間で成果が出るものではありません。顕著な成果が現れるまで少なくとも半年、通常1年程度はかかることを前提に依頼する必要があります。
この点を十分に理解しないまま短期間で成果を上げるよう依頼した場合、依頼された相手は誤ったSEO施策を講じてしまうおそれがあります。反対に、ごく短期間でSEOの効果が出ることをセールスポイントにしている事業者は避けたほうが無難でしょう。契約する際には、契約期間が適切かどうかよく確認しておくことが大切です。
数値目標を依頼先と協議して決定する
SEO対策を依頼する際には、施策を講じた前後で効果がどの程度出ているのか計測できるようにしておく必要があります。具体的には、検索順位やセッション数、コンバージョン数などをKPIとして設定し、数値目標として掲げておくのがポイントです。
ただし、こうした数値目標はSEOの依頼先と協議しながら決めていくことをおすすめします。社内担当者や外部の事業者任せにせず、KPIを設定した根拠や測定方法、効果の確認・検証方法などをすり合わせておくことが重要です。効果の測定・検証方法はSEOの方向性や報酬などにも関わるポイントのため、依頼元・依頼先の双方が納得した上で施策を講じていきましょう。
ブラックハットSEOを行わないよう注意を促す
依頼先がブラックハットSEOを実施することのないよう、注意を促すことも重要なポイントといえます。ブラックハットSEOとは、検索エンジンのガイドラインに抵触するNG行為のことです。一例として、次のような手法がブラックハットSEOに該当します。
【ブラックハットSEOの例】
・キーワードの詰め込み
・不可視テキストの挿入
・コピーコンテンツの利用
・AIなどで自動生成したコンテンツの掲載
・外部リンクの購入
万が一ブラックハットSEOを行ってしまうと、検索エンジンからペナルティを受けるおそれがあります。一度ペナルティを受けるとWebサイトが検索結果から除外されたり、インデックス自体が削除されてしまったりする可能性も否定できません。提案されたSEO施策の中に、ブラックハットSEOに該当する手法が含まれていないか十分に確認しましょう。
契約形態や作業領域を十分に確認する
委託先との間で、契約形態や作業領域の確認を十分に行っておく必要があります。作業領域の認識に食い違いが生じていると、後々トラブルの原因になりやすいため注意してください。具体的に何をどこまで実施するのか、対象外となる作業には何があるのか、一つひとつ確認しておくことをおすすめします。
SEO対策事業者の料金体系には、大きく分けて「固定費用型」「成果報酬型」「スポット型」の3種類があります。それぞれの料金体系の特徴を押さえておきましょう。
・固定費用型:成果にかかわらず月額または年額の費用が固定されている
・成果報酬型:所定の検索順位に達した場合など、成果に応じて報酬が発生する
・スポット型:記事コンテンツ作成や内部対策など、特定の対策に費用が発生する
SEOに求める効果や対策キーワードの難易度などによって、適した料金体系は異なります。複数の事業者から見積もりをとり、中長期的に見た場合に費用対効果が優れている事業者を選ぶことが大切です。
参考記事:SEO対策に必要な費用の目安は?社内/社外のどちらで行うべき?